ウェブトゥーン翻訳もフリーランスとして働くのが一般的です。出版翻訳に比べて比較的デビューしやすい傾向にあります。出版翻訳はレジュメを作成して出版社を探すという相当大変な課程を踏まないといけない反面、ウェブトゥーン翻訳は求人広告にも掲載されているので難易度は格段に下がると思います。この記事ではウェブトゥーン翻訳の仕事の探し方や単価などをご紹介します。
ウェブトゥーン翻訳者になるには
求人に応募し書類審査が通るとサンプルテストを受けることになります。そしてサンプルテストに合格すると晴れてデビューとなります。
この記事ではウェブトゥーン翻訳のやり方等には触れていませんので、以下の関連記事等をご覧ください。
ウェブトゥーンの求人が掲載されるサイト
以下は比較的ウェブトーン翻訳の求人が多いサイトで、私も実際に応募したことのあるサイトです。日本の会社、韓国の会社両方で募集がかかっています。
ウェブトゥーン訳者の収入&1話にかかる翻訳時間

ウェブトゥーンの翻訳料ってどのくらいなのでしょう。そして支払いは?気になりますよね。ここでは未経験者を基準にして金額を紹介します。また、ウェブトーン翻訳の場合キャリアを積むことで単価があがります。翻訳料は1話あたりの単価で〇〇ウォン(円)というふうに提示され、月単位で支払われたり、プロジェクトが終了(作品の翻訳が終わる)すると支払われます。翻訳単価は年々下がっているようで、正直かなり安いです。ここではその一部をご紹介します。
1話あたりの単価
A社 1話あたり 35,000ウォン
B社 1話あたり 25,000ウォン
C社 1話あたり 20,000ウォン(3か月後に単価交渉あり)
D社 1話あたり 15,000ウォン~30,000ウォン(分量による)
D社 1話あたり 2,500円
F社 1話あたり 1,200円
F社はクラウドソーシングで募集されていたものでしたが、これは法外でしょう。それ以外も安いですよね…。もっと単価の高いところもあるかとは思います。
作業時間
1話にかかる翻訳時間も分量や内容によって異なるので一概には言えませんが、私は1話あたり平均2時間くらいでしょうか。これ以上かかったら最低時給以下になってしまいます… やってみたい方は先ず、このような安価な単価でも翻訳していくモチベーションがあるかを確認した方がいいと思います。ほかの翻訳より簡単そうだと安易に講座を受けたりして後々痛い目に遭う可能性も無くはないからです。作業は後半にいくほど慣れて早く進むようになります。
支払いについて
支払いですが、これは会社によって異なりますのでなんともいえませんが、私がウェブトゥーン翻訳をやっていたところは月末締めで2か月後の支払われるシステムでした。例えば11月に単価2500円で50話翻訳したのであれば1月に125,000円が支払われるといった感じです。
ウェブトゥーン翻訳者のトライアルについて

トライアルの内容も会社により異なります。会社によって内容、難易度も様々で私も受かったり、落ちたりです。1話分を丸ごと翻訳するものあれば、異なる作品を部分翻訳するものもあります。私の経験上、トライアルは連絡が来てから平均で4~5日ほどで締め切りになる場合が多い気がします。特殊なものでは2時間以内に指定されたものを翻訳するというものでしたが、分量多すぎでこれは大失敗しました…
トライアルの難易度も年々難しくなっているという話を聞いたことがあります。実際に受けて相当難しく感じられるものもありました。もちろんそれは不合格でしたが…苦
受ける際のポイント
トライアルを受ける際は以下のことに注意するのといいでしょう。
・基本的なルールを守る
「、」「。」は使わない
1行最大12文字まで(できれば10字以内が望ましい)
・誤字脱字は絶対にNG
・自然な日本語になっているかを確認する
・前後で文章が自然なつながりになっているか確認する
・キャラクターの口調に統一感があるかを確認する
ウェブゥーンを翻訳する上での細かい点については後程詳しく説明します。
合否の連絡はいつ来るの?
不合格の場合、連絡が来る場合と来ない場合があります。合否の発表まで1週間くらいかかることが多かったように思います。長いところは二か月近く待たされたこともあります。
ウェブトゥーン翻訳のメリットとデメリット
ウェブトゥーン翻訳者になってみて感じたメリットとデメリットをまとめてみました。
【メリット】
漫画に毎日触れられる
これが一番大きなメリットでした。漫画が好きで、語学力が生かせる点では本当に楽しく仕事ができました。ウェブトゥーン翻訳は直訳ではなく、自然な表現に翻訳する必要があるため、難しい部分も多いですが、翻訳を通して表現力が格段に向上したと実感しています。 ウェブトゥーンの制作は基本的に一人の翻訳者よって完成されることが多く、そのために翻訳者の個性が作品全体に反映されるのもいいと思うポイントです。
まとまった収入が得られる
ウェブトゥーンの場合1週間〇〇話といったかんじで、数カ月にわたり安定的に収入を得られる点はいいと思います。
【デメリット】
単価が安い
これこそが一番の不満です。「やりがい搾取 」なんて言葉がありますが正にそう感じる時もあります。正直いって調べまくっていると時間がかかり…最低時給以下なんてこともあります苦笑 私はウェブトゥーン翻訳を専業にしたことは無いので、専業にしている方を見ると本当にすごいなと思います。
Webtoon翻訳業界の待遇改善に向けた初の実態調査結果
先日、日本翻訳者協会で行われた「Webtoon翻訳業界の待遇改善に向けた初の実態調査」の結果が公開されました。やはり報酬の面はかなり深刻というか…目指している方はまず見ておく方がいいよおもいます。
以上、ウェブトゥーン翻訳者のデビューの仕方や報酬などに関してご紹介しました。待遇面では決して良くはありませんが、やりがいはあります。私もウェブトゥーン一本ではやっていませんが…それでも今後も続けていきたいと考えています。今回も最後までご覧いただきありがとうございます。



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